2018年の世界アプリ市場は韓国のMMORPGが席巻か

Googleのレポートによると、アジア太平洋地域10カ国の中で、スマホ使用率とアプリインストール件数で韓国が第一位であった。また、App Annieのレポートによると、2017年のモバイルゲーム売上ランキングにおいて、当年リリースでランクインした2本のゲームは2つとも韓国のゲームだった(Lineage 2 Revolution,Lineage M)。

2本ともリリースしてから日が浅く、Lineage 2 Revolutionは、2016年12月に韓国版、2017年4月にアジア版、8月に日本版、11月に北米版がリリース。Lineage Mは2017年6月に韓国版、12月に台湾版がリリースされたばかりだ。にも関わらず強い存在感を示しており、韓国のモバイル市場には勢いがあるといえよう。そこで今回、Lineageを中心に韓国のモバイルゲーム事情を調査した結果、とんでもない事実が明らかとなった。


そもそもLineage(リネージュ)とは、1998年にリリースされた韓国のオンラインゲームが元祖である。そして2015年、LineageのIPを持つNC SoftとNetmarbleが提携。Netmarbleが「Lineage2」を元にLineage 2 Revolutionを開発、NC Sofが「Lineage1」を元にLineage Mを開発したのだ。

韓国は固定インターネットの先進国であり、90年台後半から政府主導でIT産業振興を進め、2000年前半にはブロードバンド普及率で世界1位となった。そしてPCオンラインゲームの世界をリードし続けてきたのだ。MMORPGをやろうとした時、そこに日本産のゲームはほとんど無く、特にドラクエFFのMMORPGが出るまでは、韓国(と米国)の天下だった。そこで育った良質で重厚なIPが、デバイスの進歩によってモバイルをも席巻し始めた、というのが今回の大きな流れである。

また、今や韓国はモバイルの分野でも大きな影響力を持っている。Samsung、つまりGalaxyである。Lineage 2 RevolutionのNetmarbleはSamsungと戦略的技術提携を行っており、Galaxy S8に併せてゲームのグラフィックを調整するなどし、プレイヤーがS8の性能を堪能できるようにした。また、SamsungもS8に「ゲーム中妨害禁止機能」を付けたり、S8のゲームを大きなモニターに出力してプレイできるようにしたりと、モバイルゲームに寄り添った端末にした。また、Samsungの代理店では、S8でLineage 2 Revolutionを試遊できるコーナーを設け、機種の良さとゲームの良さを同時にアピールしたのだ。


そして2017年の末、11月28日に韓国でリリースされたNetmarbleの「TERA M」が、リリース2日後には売上でGoogle Play2位、AppStore1位を獲得。

続いて2018年3月2日には、パールアビスの「黒い砂漠」がリリース3日後に売上でGoogle Play2位、AppStore1位を獲得。

更に3月19日には、GRAVITYの「Ragnarok M : Eternal Love」(14日リリース)が、売上でGoogle Play1位、AppStore1位を獲得したと発表(いずれも韓国内の順位)。

これらのゲームはPCのMMORPG界隈では超有名な大作であるが、要求スペックやプラットフォームの関係で、一部の層にしか広まっていなかったゲームだ。

これらが、スマホという船に乗ってネットの海を渡ってくるのは時間の問題である。端末と回線のリッチ化が、強大なモンスターを市場に解き放った。怪盗ロワイヤル(ガラケー)から始まり、ドリランド、パズドラ(スマホ)、モンストと続いてきたモバイルソーシャルゲームの潮流が、ここでまた大きく変わるのかもしれない。


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