アメリカの中年は日本の20代並みにSNSを使う

企業によるソーシャルメディア活用は一般的になりつつあるが、本場アメリカの情報まで調べている人は少ないのではないか。そこで今回は、アメリカのテレビ業界における、ソーシャルメディア活用について概観したい。

アメリカで最もソーシャルメディアを利用している年齢層は35~49歳(通称:ジェネレーションX)で、週に7時間。次が18~34歳(通称:ミレニアルズ)で、週に6時間である(2016,ニールセン調査)。

対して、日本でのソーシャルメディアの平均利用時間は、1週間の合計で、1位が10代(8.2時間),2位が20代(7.6時間),3位が30代(3時間),4位が40代(2.4時間),5位が50代(1時間),6位が60代(0.3時間)と続いており、35~49歳のソーシャルメディア利用動向が日本と大きく異なることが分かる(2016年,総務省調査)。

性別でみると、オンライン操作時間に対するソーシャルメディア操作時間の割合は、女性25%,男性19%となっており、女性の方がソーシャルメディアへの接触率が長い。なお、この傾向は日本と同じである。

アメリカにおいては、Facebookにおけるテレビ関連の閲覧や投稿、インタラクションを行っているユーザーの61%が女性であり、テレビ業界でも「ジェネレーションXの女性」にアピールすることが必要不可欠となっている。

こうしたユーザーは、テレビを見ながらスマホやタブレット(セカンドスクリーン)でFacebookやTwitter(ソーシャル活動)をしており、割合はFacebookが最も高い。テレビ視聴中にスマホで操作するソーシャルメディアの割合は、Facebookが58%,Twitterが20%,その他が24%である。

ソーシャルメディアを活用したテレビマーケティングの事例としては、「スキャンダル 託された秘密」が好例だろう。この番組は、2012年にABCで放送された政治スリラーで、ABCの番組として初めてTwitterを積極的に活用したプロモーションを行い、成功例として語られている。象徴的なのが「#WhoShotFitz」(誰がフィッツ大統領を撃ったのか)キャンペーンである。大統領が銃撃されるという衝撃的なエピソードの放送後に立ち上げられたTwitter上のキャンペーンで、キャストとファンがライブツイートを通じて、容疑者について議論し合った。その際、番組のオフィシャルアカウントからのツイートがあると7%,番組のキャストやスターのツイートがあると65%も、番組についての会話量が上昇したという。

このように、海外の事例にも国内で活用できそうな情報が潜んでいる。国内の競合他社との差別化にも繋がるため、積極的に収集しておくべきだろう。


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