Appleが発表したアレは、その後どうなったか

Appleが毎年開催している開発者向けイベント「WWDC」。2018年は6月に開催されると噂されている。コンテンツ分野に関わる者にとって、Appleの戦略を理解することは非常に重要である。従って、今のうちに2017年のWWDCをおさらいしておきたい。

2017年のWWDCをコンテンツ関連に絞って概観すると、重要だったのは4つで、「Apple Payでユーザー間送金が可能に」「Apple MusicのAPI公開」「App Storeの一新」「ARプラットフォームの発表」だろう。順に見ていこう。


「Apple Payでユーザー間送金が可能に」

iMessageにビルドインされる「Apple Pay Cash」機能によって、他のApple Payユーザーに現金を送ることができるようになる、と発表された。iMessageが課金システムとして機能するようになるため、ビジネスに与える影響も大きいだろう。

現状はまだ、アメリカのユーザーしか利用することができない。ただし2018年2月23日には、アイルランド・スペイン・ブラジルのiPhoneユーザーに、Apple Pay Cashの設定をうながす画面が表示されるようになったようだ。日本での利用可能になる時期はまだ未定だが、このようにして、徐々に拡大されていくようである。


「Apple MusicのAPI公開」

MusicKitのAPI公開が発表された。

これにより、アプリ製作者は様々な機能を実装できるようになった。例えば、アプリからApple Musicの曲を再生する、Apple Musicの曲をライブラリに追加する、Apple Musicに未加入のユーザーにApple Musicへのトライアル登録を促す、ユーザーのおすすめカタログなどのパーソナライズデータにアクセスする、などである。音楽アプリ制作が捗るのはもちろんのこと、新しい発想のアプリが生まれるかもしれない。


「App Storeの一新」

影響度の大きい変更であるため、覚えている方も多いかもしれない。主な変更点は以下であった。

 ・デザインを一新

 ・トップセールスランキング廃止

 ・ゲーム専用タブが登場

 ・Todayタブが登場。ユーザーごとにお勧めをパーソナライズ

 ・AppsタブにApp Storeチームによるお勧めのアプリが掲載

 ・アップデートで評価とレビューが消えない

 ・動画の掲載数が最大3本に増える


「ARプラットフォームの発表」

iOS用のAPI「ARKit」を発表し、「世界最大のARプラットフォームになる」とアピールした。主な特長として、マーカーなど特別なデバイスを使わずに空間認識できる点が挙げられる。iPhoneやiPad付随のカメラとモーションセンサーだけで、床やテーブルなどの平面を認識することができ、そこにARコンテンツを出現させることができるのだ。ARKitは、Unity・Unreal Engine・SceneKitといった主要なゲーム開発環境に対応している。

ただし、2018年1月の段階でアプリ数は1,000未満であり、普及にはまだしばらくかかるようである。


今年のWWDCではどのような発表がなされるのだろうか。一部では、新しいデバイスの発表や、MacとiPhoneアプリの統合などが噂されている。いずれにしても、例年通り、その影響は非常に大きいものとなるだろう。


 
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